Archive for the ‘コラム’ Category
【ゼロから学ぶ財産分与】 ~財産の持ち出しと使い込み~
コラム『【ゼロから学ぶ財産分与】 ~分与の基準~』で、
財産分与の基準時は、離婚時または別居(協力関係が失われた)時と解説しました。
では、離婚を切り出す前に一方が、財産を持ち出したり、ギャンブルなどで
財産を使い込んだりして、基準時の財産が不当に減少した場合はどうなるのでしょうか?
今回は、離婚・別居前の財産の移動や浪費された場合の財産分与について解説していきます。 続きを読む…
【ゼロから学ぶ財産分与】 ~財産分与の対象にならない特有財産~
コラム『【ゼロから学ぶ財産分与】基本編 ~財産分与とは~』で、
日本は、夫婦それぞれに単独で財産の所有を認める制度(夫婦別産制)をとっていますが、
たとえ、単独で所有している財産(特有財産)であっても、協力によって得た財産は
財産分与の対象になると解説しました。
今回は、いくつかの特有財産をあげて、その特有財産が財産分与の対象と
なるのか、ならないのかについて解説していきます。
(住宅・不動産についてはコラム
『住宅ローンと財産分与 ~特有財産での支払いがあった場合の考え方~』をご覧ください。) 続きを読む…
【ゼロから学ぶ財産分与】 ~分与基準~
前回のコラム『【ゼロから学ぶ財産分与】基本編 ~財産分与とは~』で
夫婦の財産関係、財産分与の基本的な考え方を解説しました。
清算的財産分与の基本的な考え方である【2分の1ルール】ですが、
では、いつの時点の財産を2分の1で分割するのでしょうか?
今回は、財産分与の基準について解説していきます。 続きを読む…
【ゼロから学ぶ財産分与】基本編 ~財産分与とは~
財産分与とは、離婚の際に、財産を分配することをいいます。
いざ、財産分与をするとなると、どの財産をどのように分配するのか
想像以上に複雑で、争いに発展することもあります。
今回から数回に分けて財産分与について解説していきます。
まずは、財産分与の基礎の基礎から学んでいきましょう。 続きを読む…
【事例】再婚と養育費の減額 ~減額の始期~
前回、【養育費・婚姻費用の増減額事由】では、
主に養育費・婚姻費用の金額を取り決める際の増減額事由について解説しました。
では、取り決めてからしばらくして、減額事由が発生した場合はどうなるのでしょうか?
今回は、養育費の減額について事例と合わせて解説します。 続きを読む…
【判例】子の引渡しの間接強制を「権利の濫用」とした
先日(2019年4月)、子の引渡しの強制執行(間接強制)に関する最高裁判所の判決がありました。
この裁判は、子ども3人を連れて別居した父から、母への子の引渡しを命ずる審判を
債務名義として間接強制の申立てをした事案で、最高裁判所はこの間接強制の申立ては
「権利の濫用」に当たると判断しました。
ただし、間接強制が事情もなく「権利の濫用」に当たるわけではありません。
では、どのような事情のときに「権利の濫用」に当たるのか、裁判までの経緯を
確認していきましょう。 続きを読む…
実例と合わせてみる親権者の判断基準【フレンドリーペアレントルール】
【親権・監護権について】のページにて『親権者の判断基準』をご紹介しています。
今回は、その中の「面会交流についての考え方」について裁判例・審判例を交えて解説します。 続きを読む…
「不貞行為への慰謝料請求」の落とし穴【離婚に伴う慰謝料請求】
【不倫相手への離婚に伴う慰謝料請求】は
特段の事情が無い限り、請求することはできないと
平成31年2月19日に最高裁判所が判決を下しました。
この最高裁の判決が出るまでは、
不倫相手への離婚に伴う慰謝料請求が認められた判例がありますが、
今後は、不倫相手への離婚に伴う慰謝料請求は【特段の事情】の有無が争点になります。
今回は、この最高裁の判決以前の、不倫相手への離婚に伴う慰謝料請求が認められた判例から
【特段の事情】について考えていきましょう。 続きを読む…
「不貞行為への慰謝料請求」の落とし穴【夫婦関係の破綻時期】
これまで、
をご紹介しました。
今回は、さいたま地方裁判所では、浮気相手に対して不法行為の成立を認められたが、
東京高等裁判所では、消滅時効を認めて慰謝料の請求が棄却された裁判例をご紹介します。 続きを読む…
「不貞行為への慰謝料請求」の落とし穴【夫婦関係の破綻】
前回のコラムでは、不貞行為への慰謝料請求権の時効などを解説しました。
今回は、不貞行為時には、すでに夫婦関係が破綻していた場合は
不法行為とならないとした判例をご紹介します。 続きを読む…